キミ、依存症



「これくらいいいでしょ?じゃあね、菜乃」


満足げに笑いながら草壁君は屋上からいなくなった。


残されたのは私とハルだけ。


振り向かなくてもハルが今どんな気持ちなのかなんてヒシヒシと伝わってくる。


「あ、あの…。ハル?」


「ねぇ、菜乃…。ちょっと来て」