ーー…数時間前。


私はいつものようにハルと登校した。


なんの変りもないいつもの登校風景。


ただ一つだけ違ったことがあるとするのなら下駄箱の中身。


「え…」


開いた瞬間に思わず手が止まった。


履き替えなければならない上履きの上に丁寧に乗せられていた淡い水色の封筒。


その封筒にはきれいな字で【古市菜乃さんへ】と書かれていた。