ほんの少し肩を押すと、表情も変えずに 「あっそ」 そう言って簡単に私から離れる。 私とハルはきっと脆くて簡単に解けてしまう蜘蛛の巣のよう。 何かきっかけがあれば簡単に切られてしまうような関係。 自分から言っておいて離れてしまうのが、寂しいだなんて思ってしまうのは可笑しいのに。 さっきまで感じていたハルの体温させも感じない。 「…ちゃんと、来て」 ハルはよく学校をサボりがち。