「〜っぅ!佐藤先輩!」 「うん、なーに?」 「なにって…。佐藤先輩が呼んでって言ったから…」 「そーだった。忘れてた」 私この人ダメ。苦手なタイプ。 「そうですか。それじゃ、私は帰るので」 さっさと帰ろう、そう思って佐藤先輩の横を通り過ぎようとしたけど、できなかった。 先輩の手が私の手を掴んで阻止したから。