アイドルやれとか聞いてない!

青春・友情

Fujiko/著
アイドルやれとか聞いてない!
作品番号
1558224
最終更新
2019/05/09
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
歌を歌って、時には演じて。

苦労こそ多かったけど、かなり人生充実していたと思う。

だから、死んでも別段後悔なんてなかった。

顔も器用さにも仲間にも恵まれた、十分すぎる位のアイドル人生。

あまりにも不自由無さすぎて、いつバチが当たってもおかしくないと思っていた程だ。

実際、仲間が悪質なストーカーに刺されそうになったのを庇って......なんて死に方をした訳だし。

情けない話ではあるが、あいつを守れたという事については満足してる。

なんならもっと酷い目にあって、一人無残な死を遂げるんだろうとすら思っていたし。

だから後悔なんてない。

仮に唯一あったとしても、せいぜい最後に見たあいつの泣きそうな顔と、メンバーを置いていってしまうという罪悪感くらいだ。

そう胸を張って言える位には、九条 冬真(くじょうとうま)として、アイドル人生を全う出来たように思う。

​────それなのに。

「よし、皆行くぞ」

「「「「おう!」」」」

何故俺は二度目の人生においてまでも、新しい仲間達と未だにアイドルなんてやっているんだろうか。


【アイドルだなんて聞いてない!】

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