「や、大丈夫だよ?お兄ちゃんむしろ3人だとなんもできんってうなだれちゃうから(笑)」

「よっしゃー!行こうぜ、みんなで」

「いこいこ!」

智君と悠ははしゃいでいた。

「ほんとにいいのか?」

秋山君が心配そうに見てきた。

「大丈夫だよ。お兄ちゃんすごく上手だから」

「はは、当たり前だろ、プロなんだから」

その時初めて秋山君がバスケ以外のところで笑っているのをみた。

大樹君たちとの会話の中でも滅多に笑わない。

私はこの時「この笑顔好きだな」って思ってしまった。