幸せいっぱいって・・・

「なんで?これから出しに行くのに」

「そうだけど・・・」

「あ、そうだ。」

そう言って翔は私の前に片膝をたてて屈んだ。

「坂本あすかさん。僕と結婚してください。」

はっきりとそう言った。

まだ人がたくさんいるのに・・・

翔はきっと覚えてたんだ。

「大勢の前でのプロポーズとかかっこいいよね」

私が何の気なしに言った言葉を・・・