「可愛すぎんだろ、そのお願い」

そう呟いて俺もスタートした。

100当たりから俺もあすかの心配をする余裕が徐々になくなってきた。

俺負けちまうのか?そう思ったときあすかの足が止まった。

「あいつばけもんかよ。男についてくっかな、普通」

そう呟いて俺は限界まで走った。

あすかが脱落した時点で残りは俺だけだったがやめるわけにはいかねぇ。

あいつが限界までがんばったからな。

「秋山、143回お疲れ。」

そう声をかけてくれたのは時田コーチ。

「ありがとうございます。」

「彼女、待ってっぞ」