その日帰るのに船に乗った。

あすかは元気がない。

俺が声をかけようにもなんて声をかけたらいいのかわからなかった。

なんで元気がないんだ?

そう思っているとあすかが一人でどこかに行った。

あとをつけると

「うぅぅぅ・・・」

あすかの泣き声が聞こえた。

俺はあすかの笑顔しかみたことなかった。

だから動揺した。

「あいつを泣かせてるのは俺か?」

そう呟いて立ち尽くした。