この日の試合は早めに終わり学校に戻ってミーティングをすることになった。

「拓也、隼人。ちょっといいか?」

監督が2人を呼び出した。

決して珍しいことではない。

「牧野さん」

「中田君、どうしたの?」

中田君は今年入ってきた1年。

「次の新人戦。勝ったらデートしてくれませんか」

「え?」「は?」

近くにいた神谷君も反応した。