「おはよ」
「···おはよう」

ようやく私の前に出てくる長身の彼。
不敵に笑うその人が、初めての彼氏だ。
「行こ」
そう言って手を繋ぐ。
さりげない仕草とか、低い声とか、その全てに心を奪われる。

···好き。

私達を、ようやく登ってきた太陽が見つめていた。