全てを愛して


暫く沈黙が続き、切り出すことにした。

猛「・・・・・・さっき・・・錦くんとの電話・・・最初から全部聞いてたよ。」

「え・・・」

猛「・・・俺には・・・心愛しかいないのに、誰が相応しいって言うの??俺のこと好きなのやめるって何??幸せにならないって・・・あいつを想い続けるって何??」

止まらなかった。

責めてるんじゃない、わかってほしいんだ。

猛「この4か月・・・毎日楽しくて仕方なかった・・・心愛のことを考えるだけで幸せだったし、仕事だって頑張ろうって思えた。何をしたら楽しんでくれるのかな、何をしたら喜んでくれるかなってそればっかり考えてた。忙しい心愛のためには、連絡なんてしない方が本当は良いって思ってた・・・でも好きだから、声が聞きたいから毎日電話した。心愛だって出てくれただろ??俺のこと好きでいてくれたからだろ??」

「っ・・・」

何かを言おうとしていたが、躊躇っているのか何も言わない

猛「・・・お前はさっき自分は汚れているって言ってたけど・・・・・・俺には、綺麗にしか見えない。」

「猛さん・・・やめてください。」

猛「・・俺はあの男みたいにちっせー男じゃない。過去とかそんなもん見てない。心愛は汚くない。あの男が言った言葉がそんなに心に残ってるなら、なくなるまで言い続ける。お前は綺麗だ。」

「やめて・・」

猛「俺は女を・・・自分の女を踏み台にして登った奴が許せないんだよ。俺の大事な女を・・・傷付けて傷付けて・・・今もなお傷付き続けてるってのにそいつは女と遊び呆けてる・・・・なのに・・あいつの言葉だけを鵜呑みにして律儀に約束なんて・・・」

「やめて!!お願いだから優ちゃんのこと悪く言わないで!!」

猛「・・・どうして庇うんだよ・・・散々傷つけられてきたんだろ!?庇う必要がどこにあんだよ!!飯も食えなくて、睡眠だって録にとれない。薬に頼らないといけないくらいなのに・・・」

「私は別にいいの!!」

猛「よくねー!!!」

「!!!」

猛「よくねーよ・・どうして自分を労ってやらないんだよ・・・散々な目にあってきただろ・・・嫌な思いたっくさんして・・・我慢して我慢して・・・今もそれを続けてるじゃねーかよ!!ツラいってどうして言わない!!周りを頼れよ!!俺がいるだろ!?どうして遠ざけようとするんだよ!!」

寂しかった。

何も言ってくれなかったことに。

俺は信じてもらえてなかったんじゃないかって

寂しさと虚しさだけが心にのし掛かった

「だって・・・だって・・・」

心愛が

涙を流していた

「怖いんだもん・・・ヒック・・・信じたって・・・結局離れていっちゃったんだもん・・・ヒック・・・・あんなに我慢したのに!!ヒック・・嫌だって言ったのに!!何回も何回も何人もきて怖いのに優ちゃん助けてくれなくて!!優ちゃんのためだけに頑張ったのに・・・ヒック・・・結局離れてったもん!!だったら最初から誰もいらない!!誰も信じたくないお願いだからもう踏み込んでこないで!!!私が悪かったからもう待たないでよ、他の人と幸せになってよ!!!じゃないと私・・・・・・あなたのこと諦めきれな・・・」

ギュッ

俺は思わず抱き締めた

「離して!!!」

猛「・・離さない・・・・・・ごめん・・嫌なこと思い出させて・・・・ごめん・・・でも・・・・俺は他の人はもう無理だ・・・・・諦めないでくれよ・・・全部受け止めてやるから・・・・・・・俺のものになれ。全部・・・忘れさせてやる。」

「私は」

チュッ

「んっ・・・ふっ・・・」

猛「何も言うな。何も・・・考えるな・・・俺が全部洗い流してやる。」

「んっ・・猛さっ・・・」

猛「待てない・・・もう待てないよ・・・ごめん心愛・・・・好きだよ・・愛してる。心愛は??俺のこと好き??」

「ヒック・・・・んっ・・・・・コクン」

猛「俺は絶対に何があっても裏切らない。過去にどんなことがあったとしても、全部受け止めてやるから・・・心が弱ったら俺が支える。常に隣にいることはできないけど・・・それでも、俺にとって、心愛は唯一無二だよ・・・一緒に乗り越えよう??」

「い・・の??私・・・幸せになっても・・・いいの??」

猛「当たり前だろ??」

「私で・・・・いいの??」

猛「心愛しか受け付けない。」

「ヒック・・・・私も・・・あなたこと・・・愛してる・・・」