「ええっ!」 家に入ると、玄関で出迎えてくれたお母さんが面食らった表情で大声をあげた。 「ちょ、ちょっと! 沙織、どうしたの?」 「湖に……落ちちゃった……」 「ほら、タオルで早く拭きなさい!」 干してあったタオルを取って、お母さんはわたしに渡してきた。 「着替えは、自分で用意出来るわね?」 「うん……」 わたしは、服を脱いで1番最初に目に入ったワンピースに着替えた。