気が付けば、私は岸に座り込んでいた。隣には男の人が、息を切らせていた。私も男の人も体が濡れている。
「な、んで、海なんかに…」と男の人は言った。
「え…」私は何も言えなかった。
「まぁ、いいか。体拭かないと…」と男の人は言って、私の腕を引っ張った。
「行くよ!」と言われ、私は歩き始めた。

歩いて行くと、私の住むアパートに来た。
下の右端、1号室だ。
「ほらほら。」と急かされて中に入った。
「ただいま〜」と男の人が言う。
「お邪魔します…」と私も言った。