「か~なたっ!一緒に帰ろうぜ~」

「え、あ、うん!一緒に帰ろう!」

ほんとこいつ神出鬼没だなぁ……

「あれ?彼方家どっちだっけ?」

「僕の家はあっちだね。渉は?」

「俺もあっちだから結構話せるな~」

「そうだね…………」

「…………そういえばさ、この辺でおすすめの店とかある?俺ここ来たばっかだからさ。」

「う~ん。ちょっと遠くだけど、駅の近くの水族館が好きだな~悩んでる時とかよくそこ行くんだ~」

「水族館か~いいよな!イルカショーとかペンギンの餌やりとか」

「確かにそれも好きだけど、僕の1番の楽しみはジンベイザメかな?ほんとに可愛くてさ~」

「……かわいいか?」

「かわいいよ!水族館ではあんまり見れないけど食べる時とかほんとに可愛いんだよ!」

「う~ん。よくわからん。」

ジンベイザメの可愛さが分からないとは…なんと言うやつだ。

「え~あ、じゃあさ!今度一緒に行こうよ!絶対かわいいって思うからさ!」

「そうだな~今度でも行くかな~」

「うん!絶対だよ!!」

久しぶりだな。誰かとあそこに行くなんて。あの人以来だ。

「……彼方はなんか俺に聞きたいことある?俺はもう話題ないやw」

ここで僕に話題を降るか。まあいいか、気になることあったし。

「ん~……渉はさ、なんでここに転校してきたの?…あ、いいたくなかったら言わなくてもいいよ?!( ;´・ω・`)」

「いや、大丈夫。確かに謎に転校してきたら誰だって疑問に思うだろうし。」

「…………なんか…ごめん(´・-・。)」

「いいっていいって!気にすんな!好奇心旺盛なのはいいことだぞ!w」