視線の先

恋愛(ピュア)

ゆて。/著
視線の先
作品番号
1557191
最終更新
2019/05/02
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
完結
PV数
0
いいね数
0
俺には、好きな人がいる。

けど、彼女の視線の先にいるのは、俺の友達。
彼女の視線の先に俺はいない。
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私には、好きな人がいる。

けど、彼には付き合ってる人がいる。
その人は、私の友達だ。



ずっとずっと苦しかった。
私と彼は幼なじみ。
私は勘違いしていた。
彼の視線の先にいるのは、私だと思ってた。
昔はそうだった。 けど、今は違う。
そんなこと、わかってた。
けど、いつか彼の視線の先にうつる日が来るのではないか。
そう期待してた。
本当は、そんな期待をする自分が嫌いだった。
嫌で嫌でどうしようもなかった。


そんな時、私を変えてくれる人が現れた。


彼の友達だ。


あなたは私に言った。
『もっと視線を広げてみて』

私には、意味が分からなかった。
けど、そのうちあなたと関わるようになり、私はあなたに惹かれていった。


今なら、分かるよ。
『俺がいる』そういう意味だったんでしょう?
そうだね。
今、私の視線の先にうつっているのは『あなた』だよ。

あなたの視線の先にも私がいるといいな。

✄———————————————------------------‐✄


俺は、見たくなかった。
彼女があいつの姿を見て悲しい顔をするのを。

だから、俺は彼女が俺を見ればいいと思った。
だから、俺は言った。


『もっと視線を広げてみて』


彼女は、その意味を分かってなかった。
きっと、彼女がその意味を知ったとき、彼女の視線の先にいるのは、俺がいいな。



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