先程光湘高校で優しく声をかけてくれた野球してそうな男の子。




私が気づいたのと同時に相手も気づいたようだった。




「君、さっき光湘の前にたってた子だよね?また会ったね〜偶然!」




「びっくりです!2度も会うなんて!」




そう言って私が笑った時その男の子に声をかける人がいた。




「どうした寛太。後ろ振り返ったらいないからはぐれたか…と…」





目が合う。





時が一瞬止まったように瞳に吸い込まれる。





世界に私とその子の2人しかいないように感じられる。





やっと見つけた。





ずっと会いたかった子。探してた子。





「竹中くん!!!」