と、言われ、俺はとても嬉しかった

まるで片思いが両思いになったように感じて

「なあ、美羽。」

「何?」

俺は深呼吸をしてから言った

「俺たち付き合わない?」

「え!?」

ドキドキする心臓を抑えながら美羽の返事を待った。

「は、はい!」

え!?聞き間違いじゃないよな?

「や、やった」

「なあ、美羽。
両思いになった記念にキスしない?」

そう言うと美羽はコクコクと縦に頬を赤らめながら頷いた。

元号が変わるカウントダウンと共に俺は美羽の唇に自分の唇を重ねた。

世界が変わる瞬間だった。