いいよ、って返事をする前に奪われてしまった。 ……楓李のこういう所も好きだ。なんてとてもじゃないけど言えない、っ。 「何ぼーっとしてんだって。 一生守るから、お姫様。」 恥ずかしい、っていうのを誤魔化して彼は「あっち行ってみよーぜー」と歩き始めた。 ……カフェオレよりも甘いんじゃないかな?この恋は。 ……もちろん、桜並木の下、手を繋いで。