「桜も好きだけど、咲蘭はもっと好きなんだよなぁ~。 桜の木の下で、今度ピクニックしようぜ。」 楓李のくせに、考えることが子供っぽくてなんだか笑えてきてしまった。 「もちろん、いいよ。あ~、楽しみだなぁ、、」 「へへへ。お前のお弁当楽しみ~~」 「…ばか。期待しないで!!」 ……楓李がくしゃくしゃな笑顔で笑ったから私もつられて笑った。 楓李で、良かった。 少し寒くなってきた今、桜並木が私達を見守ってくれているように感じた。