1月。 3年生は自由登校になり、教室には生徒がまばらだった。 今日も、結構雪が降ってるなあ。 廊下から外を見渡すと、一面が雪で真っ白になっていた。 当日は降らないといいけれど。 そんなことを考えていると、携帯が鳴る。 奏からだった。 「もしもし、奏?」 『雪花?いま学校いるよな?』 「いるけど…どうしたの?」 『校門のほう見て』 「校門…?」 まさか、あそこで手を振ってるのは…