アタシに付きまとう彼が愛おしい


ベッドから飛び起き、返事を打つ。


《アタシこそ勝手にキスをしてごめんなさい。明日、絶対に学校に来てね》


と返した。


1人でモヤモヤしていると、どこからともなく、菜々が現れた。


「ごめんね、急に。って顔赤いけど、熱あるの!?」


山本菜々…


すっかり忘れてた。

菜々もちゃんと向き合わなきゃ。


「色々ごめんっ!」


「えっ何で謝るの?」


菜々はアタシを大切な友達と思っていてくれたのに、アタシは友達なんてどうでもいいと思いながら菜々に接してたんだ。


「アタシ、親友とか要らないって思ってた。でもこれからは菜々と仲良くしたい」



「何言ってんの?当たり前でしょ!」