弱い東からの日差しが、混雑したホームを照らしていた。薄く水色がかった空気は週明け特有の重みで、各停待ちの列にのしかかっている。

こうだから、月曜日は特に憂鬱だ。またあの話す相手もいない教室に行かなくちゃ。班わけでも昼ごはんの時も、私はひとりぼっち。人付き合いが苦手な私は自然にクラスで浮いていた。というより、いじめられていた。気づいたら消えるノート、上靴。クラスカースト上位のキラキラした女子に目をつけられたのが運のツキだった。憧れていた友情だの恋愛だのといったいわゆる青春というものは、私の高校生活には訪れてくれなかった。

起きがけに無理に口に詰めてきた食パンを吐き出しそうだ。嫌だ。ふと、電車の通過を示すアナウンスが耳に入ってくる。ああ、あの快速に飛び込んだら、学校に行かなくて、いいんだ。電車、止めちゃうな。でもいいよね、死んじゃったあとの世界なんか私には関係ないし。



ロキソニンが効かない頭痛と孤独に侵された思考で、私は点字ブロックの前に飛び出した。