その言葉しか返ってこなかった。

希衣もバスケの話をするときは楽しそうなのにもうしないのか聞くと必ず表情が曇る。

「美紀ちゃん。知ってるなら聞きたい。」

「先輩、お昼に空き教室きてくれますか。すべてお話します。」

「わかった」

そう言って美紀ちゃんと別れた。

それからは授業なんて全く耳に入らず昼休みになっていた。