少ししてお父さんが入ってきた。

「希衣、大丈夫か?」

「うん、隼人先輩は?」

「今春樹と母さんに連絡してくれてるよ。思い出したかね?」

「うん・・・全部思い出したよ。って言ってもそんなにたくさんの記憶がなくなったわけじゃないけどね」

そう言うとお父さんは安心したような表情を見せた。

「希衣、大丈夫か?」

「隼人先輩・・・思い出しましたよ、先輩とは恋人同士です。」

「ばか希衣。一体何日待たせんだよ。」