好きです。先輩

「希衣はさ、すっげぇまっすぐでいっつも俺に好きだとか伝えてきて。でも春樹を使って俺と仲良くなろうとか俺がバスケ部って知って入ってきたとかそんな卑怯なことはしなかった。それに希衣のまっすぐさとか一生懸命さ、ドジなくせに頑固だし、黙ってれば可愛いのにわーわーうるさいし。そんなところに惹かれて好きになった。」

俺がここまで言うと希衣は泣いていた。

そのあとすぐ

「イタッ・・・いたたたた」

そう言って頭を押さえ始めた。

「希衣、大丈夫か?おい、希衣・・・」

俺の呼びかけに反応したかのように

「隼人・・・」

そう言って再び意識をとばした。