泣く私をお父さんは優しく抱きしめるだけだった。

「お父さん、私隼人先輩とどういう関係?ただの先輩、後輩?お兄の妹?」

「希衣。それは言えない。仮に誰かが教えてくれたとしてもそれは私ではない」

「なんで?お父さん。教えてよ・・・隼人先輩は、私に光をくれた人。好きになったのは顔がいいからとかバスケ上手だからとかじゃない。」

「希衣・・・」

「私はね、お父さん。中学の時の事故のあとなんで笑顔になったかわかる?」

「高校入学してからじゃないのか?」

やっぱりお父さん・・・