そう言ってくれた。

嬉しかった。

先輩の役に立てた。

「ねぇ、先輩。練習試合、遠慮なくきてくださいね。勝ちに行くんで」

「当たり前だ。希衣にもう練習試合参加なんてさせれねぇからな。希衣、ちょっと膝貸してくんねぇ?ねみぃ」

「いいですよ。起こしますね」

そう言って先輩は私の膝の上で寝た。

先輩と手をつなぎ反対の手で携帯をいじっていた。

幸せな時間だった。