次の日の放課後、脱走を図ろうとした湊は待機していた組員によって確保されて強制的に家へと連れてかれた
「未衣も嫌だよな、」
そんな湊を見送っていつも通り倉庫に来たはいいものの、いつも隣に居るはずの湊が居ないのが寂しかった
こーちゃんがよしよしと頭を撫でてくれる
「嫌だけど、仕方ないっちゃ仕方ないかなって」
「未衣…」
私だって、小さい頃は許嫁を探すためにいろんな組の男の子と会わされてたし誰しも通る道だから仕方ないこと
次の日、学校に来た湊は過去最高に不機嫌だった
「未衣」
「どうしたの?」
空き教室に着くなり私を思いっきり抱き締めた湊
「はぁ……落ち着く。疲れた。」
すんすんと私の匂いを嗅いで安堵する弱った湊を抱き締め返すと、そのままキスされた
「み、なとっ…!」
「ごめん無理。ちょっとこのままで居させて」
湊さん、そんな調子だとほんの少しだけ将来が心配になりますよ
♪〜♪〜♪
疲れ切った様子の湊はそのまま寝ちゃって、こーちゃん達もそんな湊を見て静かにしていたら
いっちゃんから電話が来た


