「よぉ、篠原未衣嬢。久しいな」


次の日、繁華街で雑魚の処理をしていると背後から声が聞こえた


「ちっ」


振り向かずとも分かる低い声の正体に舌打ちをしたお嬢の機嫌はもう最悪


「コッチ向けよ未衣サマ」


お嬢を小馬鹿にした喋り方に俺はぐっと怒りを堪える


振り向くと目の前に居たのは、身長180cmのガタイの良い強面の男


「……わざわさコッチまでなんの用だ、益田剛」


「はっ。久々に再会したんだもっと喜べよ未衣サマ」


「誰が貴様との再会を喜ぶとでも?」


「思わねえな。まぁ、少なくても俺はお前と闘えると思うと燃え上がってるが?」


「私の足元にも及ばないくせに」


「んなっ!だからこうして強くなって今お前の前に立ってんだろうが!」


「はぁ…時間の無駄。秦帰るよ」


「了解」


お嬢を挑発するこの男、益田剛は本家に行く前日に組長が警戒しとけと言っていた相手


早い話が昔からお嬢とコイツは犬猿の仲