航輝side


毎日のように目の前で永遠に繰り返されるイチャイチャ


「湊恥ずかしいよっ…」

「ん?かわい」


この間、未衣に拒絶されたのがよっぽど堪えたらしい


学校でも車でも倉庫でも、未衣を捕まえて離さない湊に俺たちは呆れるしかなかった


本当に、極端というかなんというか…

未衣と出逢う前のコイツからは考えられないくらい甘ったるい

つーか、胸焼けするわ


ベタベタイチャイチャくっついてくる湊から必死で逃げようとする未衣


「湊っ!」

「なに?」

「いい加減離し…んぅ」

「聞こえない」


……その内怒られても知らないからな


仕事の電話が来て、逃げるように部屋から出て行った未衣


「湊、お前いい加減にしろよ」

「あ?るせぇな」


未衣が居なくなるとさっきまでの甘いマスクは剥がれ落ちてこの調子


「さすがにやりすぎだろ」

「……離したくねえんだよ」

「その内怒られるぞ」

「どうしたら俺だけのモノになっかな」

「「「………」」」


俺たちの総長の思考回路は、どうやらぶっ飛んでるらしい