眠り姫と総長様 Ⅲ



「はっちゃんは、何度も言うけど幼馴染。あたしが唯一気を許せる男の人、かな」

「あぁ。」

「次の任務までの間、篠原の稽古を受ける為に泊まり込んでる。毎日一緒に繁華街に出てるのは、忙しいみーくんの代わりに修行を兼ねて仕事を任されてるから。常に繁華街には仕事の為に行ってる」

「お前らの噂は?毎日嫌でも聞こえてくるから知ってるだろ?」

「……プロポーズは、確かにされた。」


言いづらそうに、俺から視線を外した未衣


「返事はしたのか」

「もちろん断ったよ。でも、諦めないって言われちゃったらあたしはどうする事も出来ない」


八弥さんは本気で未衣を愛していて、冗談ではなく真剣にプロポーズをしたんだろう


俺と付き合ってるのを分かってる上で、諦めないと言われてしまえば未衣に八弥さんの気持ちをコントロール出来るわけがない


未衣の気持ちも八弥さんの気持ちも理解出来ないわけじゃなかった