眠り姫と総長様 Ⅲ



すぐ近くに停めていた車に未衣を乗せる

誰も口は開かない


ほどなくして倉庫に着き、俺は未衣をまた担ぐと総長室へ向かった


ベッドに優しく下ろすと、未衣は困惑した表情を浮かべていた


「未衣、」

「み、なと…」


なんとなく、声が震えている


「無理矢理傷付けようとしてごめんな…ごめん」

「み、なとは悪くない!」

そっと未衣を抱き締めると、すぐに腕を背中に回してくれた事に安心する


「たくさん泣かせてごめん」

「謝らないで」

「未衣の口から、話が聞きたい」

「……と言われても特に話すような事が実はないんだけどね?噂の誤解は、ちゃんと解きたいかな」


弱々しく笑う未衣は、俺から身体を離してベッドで向き合った