連日こんな調子だと、さすがの俺も少し冷静に話が出来るようになった
「未衣、」
こっちを向け
「なに、…」
「信じてる。」
「っ……」
俺の目を見た未衣から逸らさず、たった一言
大きく見開かれた瞳は、ほんの少し薄い膜を張っている
「ごめんな、たくさん傷付けて」
「ち、がうっ!」
「独りで闘わせてごめんな」
「ひとり、なんて…」
「俺は、未衣と共に生きてく覚悟がある。これだけは忘れないでほしい」
「み、なと…」
久々に、名前を呼んでくれた
それだけで心が満たされる俺は単純なんだろうか?
「この後も仕事なんだろ?邪魔して悪かった」
クルリと未衣に背を向けて歩き出すと、小さい手が俺の手首を掴んだ
「待って…!」
「どうした?未衣」
「あっ……ごめっ…」
焦った様子で俺の手首をパッと離した未衣
掛かったな
ニヤリと心の中で笑った


