眠り姫と総長様 Ⅲ


次の日も、繁華街に出向いた

目的は勿論未衣だ

でも、今日はいくら探しても見当たらない

……避けられたか?

いや、さすがに連日立て続けに仕事だったらしいし今日は休みか?


彼氏なのに連絡すら取ってもらえないことを、情けなく思う

このまま未衣が本気で離れていく気がしてならない

どうしても話し合う時間が必要だった

未衣と話せるまで俺は何度でも会いに行く


探しながら歩いていると、人だかりを見つけた

気になって行ってみると、案の定未衣と片山八弥の姿があった


「ひっ…ゆ、許して下さいっ!」

「ああ?」

「す、すいませんすいませんすいません!」

「謝って済むならサツなんていらねえんだよ」


殴られた跡のあるチンピラ風の男が、震えながら片山八弥に謝っていた

そんなチンピラを容赦なく蹴りつける片山八弥をただ黙って見下ろしている無表情の未衣


なにがあったかは知らないが、ぶっちゃけこんな街ではよくある事


野次馬達も興味を無くしたように少しすると散っていく