「てっめぇ!」
「あはは。怒っちゃった?」
頭に血が昇り、八弥さんに拳をぶつけようとした
でも、八弥さんは笑いながらヒラリとそれを交わす
当たらない事は分かっていたけど、無償に腹が立った
ヒラリヒラリと俺の攻撃を全て交わす
「おい湊辞めろよ!」
航輝達が後ろで止めようとしている声が聞こえるけど、俺は止まらなかった
「君は、"姫野未衣"と付き合ってるの?"篠原未衣"と付き合ってるの?」
この人は、俺が未衣と付き合ってるのを知ってて目の前でわざとキスをした
「"篠原未衣"を、受け入れきれてない君に付き合う資格はない」
「っ…!」
俺の気持ちまで見透かしたこの人に、なにも言えなかった
「それで傷付くのも、傷付いたのも他でもない未衣自身だ」
俺を射抜くように見つめる八弥さんの目は、本気で未衣を想ってる目だった


