「はっちゃん嘘は辞めて。からかわないで」
そんな八弥さんの腕を払い除けた未衣は、思いっきり八弥さんを睨んでた
はっちゃん、って呼んでるのか
随分と親し気なことで
「嘘じゃないだろう?プロポーズはしたはずだけど?」
噂はどうやら、本当だったらしい
「了承した覚えはない」
「未衣、そんな怖い顔しないで。せっかくの可愛い顔が台無し」
「湊の前であたしに触らないで」
「なら、2人きりならいいわけ?」
「違っ…」
「俺の腕の中で、ソイツの名前呼ぶくらい好きなんだもんね?」
「変な言い方しないで!」
明らかに焦ったように、大声を出す未衣
そんな未衣を意地悪い顔で見下ろす八弥さん
「未衣、どういうことだ」
「どういう事もなにも、こういう事だよ」
なにか言おうとした未衣の言葉を遮った八弥さんは、繁華街のど真ん中
未衣の腕を引っ張って後頭部に手を回すと、俺達の目の前でキスをした
その瞬間、黄色い悲鳴が上がる繁華街


