「話終わった?まだ仕事残ってるんだけど」
間に割り込んできたのは、俺を嘲笑うかのように冷たく見下ろす八弥さん
「まだ終わってません」
「未衣は君と話すことなさそうだけど?」
「俺はあります」
「話が成立しない以上、時間の無駄でしかない」
「未衣っ!」
「未衣、時間が押してるから行くよ。」
「………うん」
八弥さんは俺の腕を払い除けると、未衣を連れて俺たちの横を通り過ぎた
「未衣っ!」
聞こえてるはずなのに、振り向いてくれない
なにを考えてるのか、分からなかった
俺じゃなくて、片山八弥を選んだのか?
そう思わざるおえなかった
まともに目を合わせることも、話すこともしてくれない
高宮組の若頭、と俺を拒絶した未衣に心が苦しかった
一度出来た溝は、埋まる術を知らない


