「仕事、って嘘吐いた事は一度もないよ」
それは、あの日の話の続きだった
真っ直ぐ俺を見る目は真剣そのもの
「…すまない」
「私が悪いからいいの。傷付けてごめんね、」
「俺の方こそ、あの日は悪かった。反省してる」
「………いいよ別に。説明しなかった私が悪いから」
あたし、ではなく私、と言う未衣に
本心ですら喋ってくれないんだと思った
それが無償に悲しくて腹立たしくて苦しくて
でも、掴んだ細い手首を離せなかった
「どうして避ける?」
「忙しいから、しばらく学校は行けないよ」
「連絡くらい返せるよな?」
「…今仕事用のしか使ってないから」
「なら仕事用に掛ければ出るんだな?」
「仕事じゃないのに掛けてこないで」
「あ?」
「仕事の用事なんてないでしょ?」
「ならプライベートのやつを見ろ」
「……忙しい」
「未衣、」
拒絶、その言葉が一番しっくりくる


