眠り姫と総長様 Ⅲ



フラフラとテキトーに歩き回っていると、遠くから探し求めてた未衣らしき女が見えた


「居た」

「あ、本当だ」

「未衣ちゃんだ〜!」

「間違いなさそうですね」


立ち止まる俺たちに気づかず、どんどん距離を詰めたく未衣……と、未衣の腰を抱いて隣を歩く片山八弥


2人は俺たちに気付くと、立ち止まった


久しぶりに見た未衣は、驚きで大きく瞳を開いている

一方片山八弥は、俺たちをニヤリと挑発した笑みを浮かべて見ていた


スーツを着ている未衣は、"篠原組のお嬢"で。


俺たちを見て少し顔を歪めた後、すぐに無表情になった


「未衣、」

「高宮組の若頭、お久しぶりです」


確かに、ハッキリとそう言った未衣は完全に俺から心を閉ざしていた


そうさせたのは、紛れもなく俺だ


でも、どうしようもなく胸が苦しい