フラフラとテキトーに歩き回っていると、遠くから探し求めてた未衣らしき女が見えた
「居た」
「あ、本当だ」
「未衣ちゃんだ〜!」
「間違いなさそうですね」
立ち止まる俺たちに気づかず、どんどん距離を詰めたく未衣……と、未衣の腰を抱いて隣を歩く片山八弥
2人は俺たちに気付くと、立ち止まった
久しぶりに見た未衣は、驚きで大きく瞳を開いている
一方片山八弥は、俺たちをニヤリと挑発した笑みを浮かべて見ていた
スーツを着ている未衣は、"篠原組のお嬢"で。
俺たちを見て少し顔を歪めた後、すぐに無表情になった
「未衣、」
「高宮組の若頭、お久しぶりです」
確かに、ハッキリとそう言った未衣は完全に俺から心を閉ざしていた
そうさせたのは、紛れもなく俺だ
でも、どうしようもなく胸が苦しい


