「みなとぉ…」


「はぁ…可愛い。可愛すぎる。今すぐ襲いたい」


離して、と意味を込めて未だに顔中にキスをする湊を見れば

ぐるんと対面に向きを変えられて、ぎゅぅぅとしながら首筋に顔を埋められた


「きゃうっ…!」


チクリと少しだけ刺激が走った首筋に驚いて変な声が出る


「もうなんでそんなに可愛いの。」


「うぅ…」


可愛い攻撃をしてくる湊に恥ずかしくて耐えられず、ぎゅぅとしがみついた


「ス、ストーップ!!!!」


湊の暴走を止めてくれたのはこーちゃん


「未衣ちゃんが喰われる…」

「少しくらいセーブしてよ湊」


ブツブツ何かを唱えてるりっくんは顔が真っ赤で、海くんは呆れた目で湊を見ていた


「未衣が可愛いのがいけない」


「確かに未衣の可愛さは犯罪級だ。でも少しくらい自重を覚えろ」


見てられねえ、と毒つくこーちゃんは少し不機嫌さんだ


「ちっ」


「ほら倉庫行くよ」


海くんがそういうと、私をそのままお姫様抱っこして空き教室から足早に連れ去った湊


「湊、なにかあったの?」


「………」


少しだけ、様子がおかしい