繁華街をパトロール中、ど真ん中に人だかりが出来てたから気になって陸達は見に行った
人だかりの真ん中には、長身のイケメンがドレスコートで綺麗に着飾った未衣の腰を抱いて歩いていたと
未衣は嫌がるどころか、その男と楽しそうに笑い合っていて、聞く話によると繁華街のど真ん中で男にプロポーズされたらしい
そして、困ったように笑う未衣を連れて2人はラブホに入っていった
……というのが、陸が実際目撃した情報だった
「未衣が浮気?」
航輝の一言で、幹部室の空気が凍った
「そもそも未衣ちゃんって仲の良い男なんて居たんだね」
海の言いたいことは分かる
男性恐怖症のあいつに、仲の良い男なんて居るわけねえと勝手に思ってた
「おい陸、その男の名前分からねえのか」
「女が騒いでたから覚えてるよ!」
「誰だ」
「確か、片山八弥って言われてた」
「ちっ」
よりによって