湊side


「湊!大変だよ!」

「どうした」


来客があるからと未衣が家に帰った為、俺たちは倉庫で個々に寛いでた


夜、面子と繁華街にパトロールに行ってた陸が慌てた様子で帰ってきた


「未衣ちゃんがっ…」

「未衣がどうした」


その単語に過剰に反応するのは、惚れた弱みかもしれない


「…………」


そして突然黙りこくった陸に違和感を覚える


「陸、未衣がどうした」

「いや、やっぱなんでもないよ」

「言え」


なんでもなかったらそんな息切らして帰ってこねえだろうが


「……未衣ちゃん、男と繁華街歩いてた」

「「「は!?」」」

「しかも、すげぇイケメン。なんか女が騒いでた」

「どういうことだ」

「そんなの僕が聞きたいよ!しかもその男、未衣ちゃんの腰抱いて歩いてんだよ!?未衣ちゃん楽しそうにその男と笑ってたしパニックだよ!」

「詳しく聞かせろ」


ふつふつと、顔を知らぬ男への殺意が湧き出る