「お前らの噂、街ですげぇことになってる」
「う、わさ?」
「"お前ら2人が付き合ってる"」
「あ、ちょっ…」
「"お似合いでラブラブ"」
「んぅっ…」
「"篠原組のお嬢が、唯一気を許せる相手"」
「みなっ…」
「"ラブホで熱い夜を過ごした"」
「そ、れしごっ…」
「極め付けは、片山八弥の公開プロポーズ」
「や、めっ…」
苦しそうに顔を歪めて、無理矢理行為を進めてく湊
「どういうことだ未衣」
「は、なしてっ…」
怖いよ、湊
制服は既にはだけて下着もずらされて機能してない
湊はネクタイすら緩めることなく、あたしの手首を掴んで拘束していた
この状況が、幼い頃のあたしと重なって怖かった
せっかく、みーくんと元通りになって忘れてたのにっ…
泣きたくなんてなかった
弱さを見せたくなかった
なのに一度で始めた涙はポロポロと溢れ止まることを知らない


