眠り姫と総長様 Ⅲ



「それってどういう…」

「仕事は勿論、男としても未衣を満足させられる自信がある」

「………」

「お前と、同等に接せられるヤツなんて一握りしかいないだろ」

「…っ」

「ほら図星」


見たことない、はっちゃんの男の顔

野次馬達はそんなあたし達を囲うように見ていた


「はっちゃん…」

「ごめん、困らせたいわけじゃないんだ。先集金行こうか」

「…うん」


困り果てたあたしに、眉を下げて笑ったはっちゃんは腰から腕は離してくれなくて

そのままみーくんから送られたリストの店舗に集金しに行った


近くで待機してたしーくんに集金を渡しに行く


「よろしく」

「確かに。それじゃ楽しんで〜」


しーくんはあっという間に車に乗って帰ってしまった


なんとなく、はっちゃんとの間に流れる沈黙が気まづい