眠り姫と総長様 Ⅲ



はっちゃんの愛車の助手席に乗りこむ


「どこ行くの?」

「未衣行きたいところある?」

「んー、」

「じゃあ俺の行きたいところでもいい?」

「いいよ」


さりげなくリードしてくれるはっちゃんに気を使わなくて本当に楽で、楽しくお喋りしながらドライブをした


繁華街近くのパーキングに車を止めて、連れてこられたのはレディース服のブランド店舗がたくさん並ぶ賑わってる場所


「はっちゃん、ここ女の人の洋服だよ?」

「俺が未衣に洋服プレゼントしたいの」

「なんで?」

「未衣は気にしなくていいよ」


少し高めな値段設定のレディースブランド店に足を運ぶ


「いらっしゃいませ〜」


店員さんを無視して店内を物色するはっちゃんは

「あの人かっこ良くない?」
「彼女の服選んでるのかな?」
「めちゃいい彼氏じゃん!」
「羨ましい〜」

当然世間的にイケメンの類に入るので店内の女性客から黄色い視線を浴びている