個室で誰にも邪魔されない静かな空間で、みーくんと穏やかな時間を過ごす


最近結婚したみーくんは、奥さんの雪ちゃんとラブラブでこうして2人で食事するのは久しぶりだった


レストランを出て迎えの車まで、警備も兼ねてゆっくり歩く


「組長、お嬢、お久しぶりです」


繁華街のど真ん中、誰かに声を掛けられた


声の方を振り向くと、懐かしい姿


「はっちゃん?」


「ハチか。久しぶりだな」


黒のスーツを嫌味なく着こなした長身の少し強面なイケメンさん


「はい、ご無沙汰してます」


「コッチに戻ってきたのか?」


「えぇ。向こうでの仕事が終わったのでつい数日前に本家に戻りました」


「ご苦労だったな」


「ありがとうございます」


珍しく気を緩ませた饒舌なみーくんは、言わずともはっちゃんの実力を公私共に認めている