未衣side
しーくんの計らいで湊達と会えて、ほんのひと時の休息を取れた
「しーくんありがと」
「ど〜いたしまして!お嬢、あいつらの顔見れたから頑張れるっしょ?」
「ふふっ。そうだね。」
しーくんの言う通りだった
さっさと益田を潰して、みんなとの楽しくて幸せな時間を取り戻したい
「そういえば最後あいつに何言ってたの?」
しーくんが指すのは、きっと車に乗る前のこと
「内緒だよ〜」
「え〜教えてよ〜」
「だ〜め!ほらしーくん本家戻るよ〜」
「ちぇ〜」
みんなの顔を見て再確認した
何があっても、私の大切な人達だけは傷付けさせない
こんなあたしを受け入れて、慕ってくれるみんなの笑顔は絶対…私が守る
「ねぇしーくん」
「んー?」
「守るモノがたくさんあるって、幸せだね」
「お嬢…いや、未衣。頼むから、お願いだから無茶だけはしないで。」
目を瞑って、さっき会ったみんなの顔を想像しながら私の中で何かが結論付いた