no side

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1ヶ月前

「若、良い情報を耳にしました」

「あ？なんだ良い情報って。クソみてぇなのだったら殺すぞ」

デスクに脚を乗せて煙草を吸いながらスマホを弄っていた若と呼ばれる男は、部屋に入ってきた1人の部下…最もその男にとっては捨て駒でしかないが声のする方を振り向いた

「篠原のお嬢の弱点をやっと掴めました！」

やたら興奮しながら話し始めた内容に、男は吸っていたタバコを灰皿に潰して立ち上がった

「本当か！？教えろ！！」

「篠原のお嬢の弱点はーーーーー」

「へぇ…そいつは面白ぇ」

男は捨て駒から聞いた内容に、心の底から笑いが込み上げてきた

「龍神ねぇ…そいつらを潰せばあの女の絶望した顔でも拝めるよなぁ？」

脳内に浮かび上がるのは、幼い頃自分よりもか弱く見下していたはずなのに何度挑み続けても手も足もでず、完膚なきまでにプライドを折られ続けた忌々しいあの女の自分をゴミでも見るかのような目

捨て駒の居なくなった部屋で、男は忌々しい女の絶望した顔を想像しながら腹の底から笑っていた


「未衣、お前の大切なモノは俺が粉々にしてやるよ」


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