「しーくんってば全く困った人だな〜」
総長室に戻って身支度をしながら、あとで説教だ〜なんて言ってる未衣はいつも通りを振る舞いながらも笑顔はなかった。
「未衣、」
「…湊ごめんね。あたしもみんなともっと一緒に居たかった」
「これが終わったら、未衣の行きたい所に連れてってやる。考えとけよ」
「〜っありがとう!」
本当は行って欲しくない。
いくら抗争に参加しないとはいえ、未衣が危険な目に合わない保証はどこにもないんだ。
でも俺だって心に誓った
未衣の隣が見合う男になる為に俺は、"篠原未衣"を受け入れると
その為に今は未衣を送り出す
「下の奴らも未衣に会いたがってるから、秦さん来る前に顔出しに行くか?」
「行く行く〜!みんなに会うのも久々だから緊張するな〜」
「ふっ。みんな未衣が来るの楽しみにしてたんだぞ?緊張することねぇって」
「よし!支度出来たし下に行こ〜!!」


